勘違いしてるかも!?運送・運輸・配送の違いとは?
「輸送」「配送」「運送」それぞれの言葉に違いがあり、業務の内容も違っているのはご存じですか?
物流業界以外で働いている方の中で、勘違いされている方が多数いらっしゃいます。
今回のコラムでは、
- これから物流業界で働こうと考えている方が仕事内容について的確に把握できるようになる
- それぞれの言葉の意味を把握する事で、外注業者とのやり取りをスムーズにできるようになる
以上2点がしっかり伝わるよう、解説していきます。
■目次
①物流の流れについて
②輸送・運送について
③配送について
④最後に
①物流の流れについて
それぞれの言葉に言及する前に、まずは全体の流れについて解説します。
シンプルにまとめると下記図のような流れで物流は成り立っています。
物流とはモノの流れの全体をさします。
物流には上記図に記載以外にも、梱包・保管・荷役・加工・情報処理の役割もあります。
実際に荷主(荷物を送りたい顧客)から相手先までに荷物を移動させる際、
「輸送」「配送」「運送」という言葉が使われます。
②輸送・運送について
・物流業界における輸送とは
「一次輸送」とも言われ、簡単にいうと長距離にわたって大量にものを運ぶことを指します。
例えばA物流センターからB物流センターに大量にものを運ぶ場合、「輸送」となります。
輸送における手段は様々存在し、トラックを用いた自動車輸送、鉄道を用いた鉄道輸送、船舶を用いた船舶輸送、
飛行機の航空輸送のほか、パイプによるパイプライン輸送などもあり、交通手段に応じた名称で呼ばれています。
・物流業界において運送とは
トラックを用いた輸送・配送を指します。
運送は「品物を運ぶこと」という意味を持ち、輸送・配送も網羅しています。
物流業界では車(トラック)で運ぶことを運送と言います。
運輸の中で記載があるような鉄道・船舶・飛行機・パイプラインについては、
「運送」という言葉は適切ではありません。
③配送について
「配送」は「二次輸送」とも言われます。
「輸送」「運送」によってB物流センターなどに物が運ばれたのち、
そこから近距離の小口輸送をすることを指します。
運ぶ物の大きさや多さでいうと、最も少ないのが「配送」になります。
「配送」もトラックを使う場合は「運送」と呼ばれることもあります。
個人の顧客に対し、集荷から直接配送するケースはほとんどありません。
現在の配送における単価を維持するために、
複数の集荷拠点から物流センター等を挟むことで効率的な物流を実現しています。
④最後に
日本の輸送手段は、トラックに依存した「運送」に9割頼っているというデータがあります。
これは日本の国土が狭く、ある程度小回りの利くトラックに依存せざるを得ない事が要因として挙げられます。
当社では、主に4トン~10トントラックを利用した運送事業と、
荷主の荷物の保管・梱包・発送を行う倉庫事業を掛け合わせて展開をしております。
日々、安定して顧客企業から発注を頂いており、
安心して仕事をして頂いております。
「輸送」「運送」というキーワードでお仕事を探されている方は、
ぜひ一度お問合せください。
今回の記事で、「輸送」「配送」「運送」の言葉の違いを理解し、
お仕事を探される際や、外注先を探される際の参考にしていただけますと幸いです。